ストリートで表現する事
ストリートパフォーマンス
2年前まで、僕はストリートでパフォーマンスをして生活をしておりました。
そもそもなぜそんな事をしていたかと言うと、ずっと前にストリートでパフォーマンスをしている人を見て、僕にもできるかもしれないと思ったのがきっかけです。
当時僕は、千葉のど田舎の工場で、なんの目標も無いままお菓子の袋やコンビニのおにぎりの袋を作ったりしてました。
正社員としては最初のお仕事でしたし、小さい頃から苦労していた母親を見ていたので、少しずつでもお返しがしたいと思い自分には合わないなと思いながらも4年半も続けていました。
そんな精神状態だったからどうかは分かりませんが、ストリートで画面を通さずパントマイムやマジック、ダンスをして通行人の足を止めて40分のパフォーマンスで楽しませる。そして、最後に楽しんでもらった分だけお気持ちを貰う。
そんな、非現実的な仕事に憧れたのでした。
だからと言って、すぐにパフォーマンスができる訳がありません。
その後も工場での仕事を1年ぐらい続けていました。続けてはいましたが、気持ちはすでに別のところにあり、早くやめて沖縄にでも行きたいなぁと思ってました。
そんな矢先、母親へのお金の工面に目処がつき退職することになったのです。
世界一周
僕はすぐに沖縄へ。
いろいろな出会いがあって、世界一周することになりました。
船で3ヶ月かけて世界一周する旅ですが、特に旅行好きと言う訳でもない僕には結構退屈な時間がありました。
なので、船の中のジムで走ったり、誰もいないバスケットコートで体操したり、そんな日々を過ごしていました。
船での移動なので、ほとんどが船上での生活です。遊覧船みたいな感じで、寄港地へはあまり停泊しません。
なので、船内ではたくさんの催し物が開催されます。
そこで暇だったので、【芸達者大会】と言う企画にパントマイムをめっちゃ練習して参加しました。そしたらね、たくさんの方から評価を頂けました。
この時です。もしかして僕もパフォーマーになれるのかなっと思った瞬間です。
スペイン・バルセロナ
ちょうどいい事に、船がスペインを通る事になりました。バルセロナには大道芸で有名なランブラス通りがあります。そこで僕は、初めてストリートパフォーマンスをしました。
足を止めてくれるお客様はもちろんまばら。少し見てはすぐに立ち去ってしまう。
ストリートパフォーマンスの勝手が分からないまま1日が終わりました。
でもでも、最後にはしっかりと帽子の中にはチップが入っていたのです。
↓これ僕です(笑)覆面パフォーマーでした。
練習
これで可能性を見出だせた僕は、とにかく練習に明け暮れました。
来る日も来る日も船内で練習しました。船内のイベントにも出るようにし、帰国してからもひたすら練習を続けました。
道具も最初は安いものでしたが、30分のパフォーマンスが出来る内容のものを揃えて池袋で初挑戦。
物珍しさで足を止めてくれる方もいると思いますが、パフォーマンスはなんとか成立しました。
パフォーマーとして生活をするまでの過程を書きましたが、ストリートで表現すること。
パントマイムだけでなく、音楽や絵、楽器や詩、いろんな表現者がいます。
やっぱり自分のやりたい事を、人前でやってみるって面白いと思います(^^)
今でも僕のパフォーマンスを見てくれた方々には感謝しかありません。
ちなみに僕のツイッターのフォロワーさんのほとんどは当時、立ち止まって見てくれたお客さんです。
本当にありがとうございました(^^)
最後に
手の皮がめくれても、骨折しても休みなくパフォーマンスをした結果…..
右肩と右膝を痛めたまま、2年の月日が経っても痛みが引きません。
早く治りますように(;_;)