薄毛の原因は飲酒なのか?過剰なアルコール摂取は薄毛のリスクを高める
「酒は百薬の長」ということわざがあるように、適量のお酒は健康の増進につながります。しかし、過剰にアルコールを摂取すると薄毛のリスクを高めてしまいます。 今回はそんなお酒と薄毛についてのお話です。
薄毛と飲酒と肝臓の関係
過剰な飲酒は薄毛のリスクを高める説明をするには、まずは肝臓の働きを知る必要があります。肝臓の主な働きは、食物から摂った栄養を体内で使える形としてエネルギーに変える代謝の役割を担っています。
次に老廃物やアルコールなどの身体にとって有害な物質を分解して解毒をする作用もあります。この解毒の作用と薄毛のリスクが密接に関わり合うわけです。その理由は、肝臓が解毒をするには食物から摂った栄養を多く消費してしまうからです。
主にその栄養素とは、【システイン】、【メチオニン】なのですが、この2つの栄養素は髪の毛の主成分であるタンパク質を生成するのに必要な成分です。この栄養素をアルコールの分解で消費し過ぎてしまうと、髪の毛を育成するための栄養が足りなくなってしまい抜け毛の量が増えてしまうということになります。
また、肝臓がアルコールを分解する際に発生する有害物質【アセトアルデヒド】もとても厄介で、この有害物質は男性ホルモンの代表格である【ジヒドロテストステロン(DHT)】の量を増加させてしまいます。
【ジヒドロテストステロン(DHT)】はAGAの原因物質と言われており、ニキビや前立腺肥大を引き起こす原因になります。この【ジヒドロテストステロン(DHT)】の量を抑えることが薄毛の改善の課題になります。
お酒の適量
「酒は百薬の長」ということわざが有効になるのは適度な量を飲酒した場合のみです。この適量とは、純アルコールにして 1日20gです。女性はこの半分と言われています。さてこのアルコール20gですが、簡単にまとめてみました。
ビール | ワイン | チューハイ | 日本酒 | 焼酎 | ウィスキー |
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500ml (ロング缶1本) | 200ml (ワイングラス2杯) | 350ml (缶1本) | 180ml (1合) | 100ml (グラス半分) | 60ml (ダブル1杯) |
私は意外と飲める量は多いなと感じましたがあなたはいかがでしたでしょうか? 以上がお酒を飲む際の適した量なのですが、毎日の飲酒は良くありません。 よく【休肝日】と言われていますが肝臓がお休みをする日を作った方がいいですよ。 アルコールは意外と刺激が強く、胃や腸などの消化器系の粘膜に影響を及ぼします。 週に2回程度は休肝日を作るようにしましょう。
飲酒による肝臓への負担を軽減して薄毛リスクを回避しよう
では、さらに正しいお酒との付き合い方について掘り下げていきます。
過剰な飲酒は血液の循環を悪化させストレスを発生させる
アルコールを過剰に摂取すると、体の交感神経が優位になりストレスホルモンである【コルチゾール】が過剰に分泌されます。【コルチゾール】は私たちの体にとって必須のホルモンではありますが、過剰に分泌するとストレスを引き起こします。ストレスは血液循環を悪くさせ、毛母細胞へ栄養が行き渡りにくくなります。ですので、お酒の飲み過ぎは身体にとっても髪の毛にとっても悪いと言えます。
まとめ
・「酒は百薬の長」と言われているが、それは適量の場合のみ ・アルコールの過剰摂取は肝臓に負担をかけ、薄毛のリスクが高まる ・お酒を飲むタイミングは食事とともに
いかがでしたでしょうか? 仕事終わりの一杯。とても美味しいですよね。ストレス発散にもなるので私も良く飲みます。 しかし、薄毛の克服のために節度ある量でお酒とは付き合っていきたいですね。