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【比較】から考察する社会心理学|社会的比較理論

            昔はよく人を比較してはいけないと言われていました。私も昔働いていた会社で、<strong>「佐藤さんはあんなにできるのに、あなたはどうしてこんなこともできないの?」</strong>と怒られ、どうしていつも違う人と比べられるのだろうと思ったものです。

私たちは知らず知らずのうちに毎日何かを比較していませんか?今回は比較についてのお話です。

現代社会は比較対象が多すぎる

インターネットの普及で、スマホやパソコンを開けば膨大な量の情報を得ることができるようになりました。最近は情報を比較する時代になりましたよね。たとえば洋服を買うにしろ家電を買うにしろ、ネット上での評価や口コミを見て判断しませんか?そしてもちろん値段も見て判断しますよね。 比較は、判断をする上で最も重要な役割を果たしています。心理学ではこれを、『社会的比較理論』といっています。絶対的に物事を判断できる人はごく稀なんですね。ほとんどの場合周囲と比較して判断をしています。恋愛の話に置き換えても同じことが言えます。テレビをつければイケメン俳優や美人な女優にアイドル、自分の周囲にはいないようなスペックの高い人たちで溢れかえっています。それを見て目が肥えてしまった人たちは、身近な人たちを無意識に低く評価してしまい恋愛に発展しない事象が起こっています。年々増えていってるんですが、現在、彼氏がいない女性が60%、彼女がいない男性が70%です。高確率で相手がいないんですよ。少子高齢化社会にさらに拍車をかけそうです。このように、情報化社会で便利になった昨今ですが、情報過多で悪影響を及ぼしているとも言えるのです。

社会的比較理論:下方比較の法則と上方比較の法則

社会的比較理論には2種類あります。 まずは1つ目、下方比較の法則とは自分よりも劣っている人、不幸な人、恵まれていない人と自分とを比較することです。遠い昔、百姓の反乱を防ぐためにこの様な身分の人たちを作ることで、「私たちはあの人たちも恵まれている。今の環境は辛いけれど、あの人たちよりはずっとマシな生活ができているんだから頑張ろう。」と、精神的に働きかけていたと言われています。

物事があまりうまくいっていない時、ついついこの様な心理状態になってしまいがち。 本当に辛い時にはこの下方比較の法則を使って自分の精神状態を保つのもいいと思うのですが、常日頃から下方比較をして安心ばかりしてしまっていては、向上心がなくなり人生が単調なものになってしまう恐れがあります。

2つ目の、上方比較の法則とは自分よりも優れている人、幸せな人、恵まれている人と自分とを比較することです。成功者やライバルと自分を比較して「私もあの人の様に成功したい。あの人に追いつきたい。まずはあの人と同じ様に毎日読書をしよう。」という様にモチベーションを高く保つことができます。ただこちらも注意が必要で、比較対象があまりにも雲の上の存在の人だと自信を無くしたり、やる気を無くす恐れがあります。

では、やはり比較はしない方がいいのか?という疑問には次の項で解説します。

人と比較をしない生き方

人と比較しないこと

やはり、私は人と比べすぎるのは良くないと思います。周りと自分を比較して、その比較対象が自分よりも高い位置にいる場合に劣等感を感じる事が多くなれば多くなる程、自己評価が下がってしまい、「私なんてどうせ何もできない落ちこぼれよ。」とか「私なんかに彼氏ができるわけがない。」とネガティブな思考になってしまい自己評価を下げます。その結果、ネガティブな状況を成就させてしまうんですね。心理学ではこれを、自己成就予言といっています。この『自己成就予言』ですが、ポジティブな方面にも使われている言葉です。元々成就とは願い事が叶うという意味ですね。頭で考えていることが成就してしまうのであれば、せっかくならポジティブな思考を持っていたいですよね。ですので、誰かと自分を比較してしまった場合、「私も絶対にあんな風になれる!」とか「私にも絶対あんな素敵な彼氏ができる!」とマインドをチェンジしてみましょう。潜在意識の話まで広げると願望ではなく、過去形や肯定形で口に出すと効果がありますよ。 「私は毎日満たされている。」、「素敵な彼氏と巡り会えました。人生が毎日幸せです」という風にすでに幸せになっている状態を脳内で再現するだけで、幸せを引き寄せられますよ。

いずれにせよ笑顔でいれば、いい人たちがあなたの周りに集まってきます。 いい環境に身を置けば、あなたの環境も良いものとなっていきます。成功している人たちは決まってポジティブな思考を持ち合わせています。その環境の中に飛び込めば自分の気持ちもポジティブになっていくので、幸せも向こうから近づいてくるでしょう。

まとめ

・人が比較をしてしまうのは本能であり、それを社会的比較理論という ・比較をする際は下方比較と上方比較があり、バランスよく比較をする ・ネガティブな思考は不幸を現実化させる

以上です。

「みるくは自分と他人を比較しないから幸せなんでしょ?」という質問はしないでいただけるとありがたいです。

街を過ぎ行くカップルを見るとどうしてもシュンってなるんですけど…